だからこそ伝えなければいけないことがあった。
最愛の人に・・・。
ファーザーがすでに亡くなっていることは上の人間以外知らない様子
まりあの命を受けたあおいは新たなる戦力を探していた。
そこで浮上した「あさぎ」という名の人物
地位も金も手に入れたまりあが求める者はもうウィッチブレイドのみ
そんな彼女の前にまたも玲奈の姿が浮かび上がる
まりあ「もうあなたに用はないわ」
宴が終わり雅音と斗沢は屋上にいた。
絶対に外すことはできない。
その現実を知った斗沢は言葉に出来ない思いに襲われていた。
斗沢「はずせねぇってことはよぅ・・・つまり・・・つまりよぅ」
その先が言えない斗沢を制するように覚悟を決めたと語る雅音
唯一の気がかりは梨穂子のこと。
父親である鷹山はいるので生活面では問題は無い。
しかしそれは梨穂子にとってはなんの埋め合わせにもならない。
雅音「母親が・・・いなくなるんだもんね・・・」
本当の母親であった玲奈を亡くした梨穂子にとって今、母親と呼べるのは
雅音のみ。二人の母親を失うことがその少女にとってどれだけ重いものか
雅音は梨穂子に告げるための言葉を捜していた。どうやったら彼女の
悲しみをやわらげることができるのかを。
斗沢「くそう・・・・なんとかなんねぇのかよ・・・」
一方、鷹山は新しい抗体プログラムを作り上げることに成功していた。
そのプログラムをすべてのIウェポンに埋め込めば誤作動を防ぐことが
できる。
和銅は西田と手を組み新たなる計画を実行しようとしていた。
和銅の発言はどうみても負け犬の遠吠えにしか聞えないし、和銅と西田の
間にはもう信頼と呼べるものはなく、お互いを利用するだけしてあとは
切り捨てるだけといったかんじ。
気になるのはすでに出発したという輸出用のIウェポンを搭載した輸出船
その中には新しいプログラムが組み込まれていないIウェポンが大量に
存在していた。
翌朝、梨穂子より早起きした雅音は自作のお弁当と共に梨穂子をハイキング
に誘う。向かった先は近くの公園。
雅音「ちゃんと・・・話せますように・・・」
雅音が伝えようとしたものそれは「死」ということ。
でもどう伝えていいのか言葉が見つからない。梨穂子にわかりやすいように
説明しようとするがかえって難しくなってしまう。
そうこうしているうちにこんなお花畑があるところに家を建てようと
未来を語りだす梨穂子
二階建ての家
庭にはたくさんの花
犬も飼いたい
梨穂子「ママはもーっと大きいお家がいーい?」
無邪気に語る梨穂子そんな彼女を抱きしめて雅音は言った
雅音「あのね、リコ・・・もう少しするとママ・・・リコには見えなくなる
と思うんだ」
梨穂子「え?」
雅音「大丈夫、見えなくなるだけだから・・・どこにも行かないよ」
「どんなときもリコは1人じゃない・・・それを忘れないで」
その時ついに和銅たちが動き始める
それは未回収のエクスコンを政府公認の元で捕獲するという
「エクスコン退治」であった。
そして今回の捕獲対象である未回収のエクスコンの画像が公開されていた。
そこに映し出されたもの
それは紛れもなくウィッチブレイドの姿であった。
和銅たちは政府の許可を得ることで大々的にウィッチブレイドを捕獲しよう
という考えだったのですね。たしかにこれならばどれだけ暴れようとも
ある程度の損害も許容範囲となるわけで、思う存分ウィッチブレイド捕獲
に力を注ぎこめるわけですね。
あさぎ「大人の振りしてるだけじゃん、中身は子供よねー・・・あの人」
まりあへ顔見世をした直後にそういったあさぎ。
まりあはいろいろと無理をしているのかもしれませんね。強がっている
だけであってほんとはまだ成長しきっていないのでしょうか。
雰囲気が玲奈に似てきてはいるなとは思うけれどやっぱりどこか子供っぽい
雰囲気も感じるかな。
それをすぐに見破ったあさぎも只者ではない雰囲気。
クローンブレイドも装着し準備は整ったといったかんじでいよいよ
まりあvsウィッチブレイドの時が訪れるのでしょうか。
Iウェポンの気配を感じ、戦いの場へと行こうとする雅音の前に斗沢が
現れ、雅音に梨穂子を連れて逃げるように説得しようとする。
しかし雅音は
雅音「嫌々戦ってるんじゃないのよ、戦いたいって気持ちに逆らえない
私もいるの。これをつけている限りどこへ行っても同じ・・・。
きっと戦い続ける」
それがウィッチブレイド装着者の宿命、自分の考えとは裏腹に戦うことを
欲してしまう雅音の体。そして彼女は1人戦いの場へと向かっていく。
梨穂子「ママ・・・もうすぐ見えなくなっちゃうんだって・・・
ねぇ・・・斗沢ちゃん・・・それって・・・死んじゃうって
ことだよね・・・ママぁぁぁ」
梨穂子はわかっていた、小さいながらにも人が死ぬということはどういう
ことか、見えなくなってしまうというその意味を・・・。
彼女が涙を流す姿は見てて耐えられなかった・・・。
その小さな体で死というものを受け止めるにはあまりにも辛すぎる。
そんな結末はだれも望んではいない。
泣き崩れる梨穂子を抱きしめる斗沢、その後ろでは激しい戦いが
繰り広げられていた。
着々と新しいプログラムへと書き換えていく鷹山たちであったが
書き換えられていないIウェポンたちがウィッチブレイドに反応し
動き始める。
鷹山「雅音、こう頻繁に戦えばお前の体は・・・力を抑えろ、わずかでも」
しかし、雅音の中でその力はさらに大きくなりつつあった。
自分では抑えきれないぐらいの満ちていく力
それはさらに雅音の体を蝕んでいった。
誤作動を起こし始めたIウェポンは鷹山たちが正常なIウェポンを使って
破壊することで事なきを得たが、その一方で輸出の為に港を出たはずの
Iウェポンを載せた輸出船が突如帰港しようとしていた。
雅音「帰らなきゃ・・・私のうちへ・・・リコ・・・」
限界が近づきつつあるその体は朦朧とする中、戻ろうとしていた
愛する人が待つその場所へ。
どんどん、雅音の体が限界へと進んでいますが、ほんとに見てるのが
辛いです。・゚・(ノ∀`)・゚・。
雅音がもうすぐいなくなってしまうかもしれないと知ったリコちゃんの
涙は見てて思わず貰い泣き。お願いだからこの子を泣かせないで・・・
リコちゃんに涙は似合わない。ずっと、いつも笑顔でいてほしい。
残り2話、一体雅音はどうなってしまうのでしょうか。
楽しみだけれど、とても不安です。
次回予告のリコちゃんの手紙があまりにも辛すぎる・・・。。・゚・(ノ∀`)・゚・。
帰ってくるよね?帰ってこれるよね?
次回 第23話 「乱」